平成21年2月23日〜28日、当社トレーニングセンターにおいて、オーストラリアのIRATAフルメンバーカンパニーHIGH Qと当社のJVによる日本初のIRATAトレーニングコースを開催しました。
今回の参加者は、パラレル方式・ツインロープ方式でロープ作業に従事している方と初心者の方もいました。たいへん熱心にトレーニングに取り組み、めでたく全員合格することができました。
- アセッサー
- イアン(DIRECT ACCESS SERVICES)
*オーストラリアフルメンバーカンパニー - トレーナー
- カール・レイビー(IRATA副会長)
ピーター・ウッド(HIGH Q マネージング・ディレクター) - アシスタントトレーナー
- 藤原 勉(当社安全技術部部長 レベル2取得)
福原 信一郎(当社テクニカルアドバイザー レベル2取得)
駒崎 弘(当社チームリーダー レベル2取得) - 受講者
- 当社マネージャー 5名
協力会社・一般参加 7名
ロープアクセスは効率的、経済的な手段ですが、技能の熟練と安全な作業計画のもとに実施されなければなりません。IRATAは会員のロープアクセス技術者が安全・品質の高い仕事を行うことを確保するために、ガイドライン、トレーニング基準の設定、技術者の認証制度を整備しています。その取組みはイギリス安全衛生委員会事務局と密接な連携で行われています。IRATAの活動の中でトレーニングコースは最も重要なものです。
今回行われたレベル1トレーニングコースは、用具の取扱から、様々な条件で登高・下降の練習、初歩的なレスキューが行われました。また、初心者でもロープアクセスを安全に行うために絶対身につけなければならないTwo-rope・fail-to-safeを徹底して叩き込まれました。カールトレーナーからは、課題ごとに一つひとつの動作の意味と注意点を的確に指導していただき、各社の指導的立場で活躍している受講者にとっては、自社の社員教育を行ううえでたいへん参考になったのではないでしょうか。レベル1合格以上の収穫を得ていただけたのではないかと思います。
創業以来ロープ作業にこだわりを持ち続けてきた当社にとっては、IRATAが日本に普及することで、ロープ作業という危険と隣り合わせの仕事が、技術認定制度のもと訓練された技術者が行うことのできる仕事として、また、作業者は特殊技能を持った技術者として社会に認められることを望んでいます。そのためにこれからもこのような企画を続けていきたいと思っています。
IRATAを日本に普及する第一歩が踏み出せたことは、IRATAとの出会いをさせてくれたHIGH Qピーター社長、カールIRATA副会長、この企画を進める上でお世話になったオーストラリア大使館、参加していただいた方々のお陰です。心から感謝とお礼を申し上げます。
備考 次回の予定は、年内にレベル1トレーニングコースを検討中です。決まり次第、当サイトでお知らせします。